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旅の中で1番苦労して
また、且つ“面白い”部分が私には
様々な「予約手配」があります
個人旅行=オーダーメイド
すなわち、旅行代理店へ
航空券、宿泊先、観光ツアーを依頼するのではなく
全て自身で考え、手配をする、という作業になります

ざっと大きく分けると
上のように各それぞれに問い合わせ、手配先が異なります
旅行代理店では大きくこれを分けると3つの部門になります
| ① |
プラン+予算 |
企画部 |
| ② |
航空券(+予算) |
エアーチーム |
| ③ |
宿+観光+移動手段+食事(+予算) |
ランドチーム |
もちろん、各社さんによっては
エリア毎に全てを分けて、①から③までを1つの部署で行う場合もあるし、
(最初に旅行代理店へ入社した時は
オセアニア&ハワイ担当で①から③を全て執り行っていました)
上記のように①、②、③と分けた部署で
またエリア毎(方面毎)に分けている会社さんもあります
特に大手旅行代理店では取り扱うエリアも広いので
部署毎にそれぞれ分けて業務を行うことが多いと思います

各部署お互いの連携をしながら
一つのツアーが出来上がっていきます
しかし、個人旅行の場合は
全てを自分(又は自分達)で考え、手配し、行動していきます

予算が先か・・・![]()
手配できるものが先か・・・![]()
今回のアイルランド周遊ツアーの裏手配話、
イギリスの旅と基本的には同じです
ちょっと文章が多いので読みづらいかもしれませんが、
少しでもご参考になれば幸いです![]()
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:: 航空券 ::

個人旅行は云わば、
全てがオーダーメイドの旅になるわけなので
先ずは出発日から決めなくてはなりません
そして、何よりも大事なことは
決めた大体の「予算」からはみ出さないこと
にゅる・・![]()
出発日と予算は切っても切れない関係なので
旅の中で1番大きな出費は何と言っても
「航空券」

出発が1日違うだけで
1泊の宿泊代くらいの差が出る
重要なもの
特に欧州線のフライトは
週末出発便、帰国便はそれぞれに追加料金を
各航空会社は設けています
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そして、祭日が絡んだり、
人が多く移動するようなシーズンになると
1日、1日でその料金が違ってきます
大事な予算を大きく左右するものとなります
また、それは航空券だけでなく
宿泊先も同じこと
ですから、この「出発日」を決める、ということは
ツアー全体のお金に絡む大事な第1歩となります![]()

最初はカレンダーとにらめっこです
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今回のアイルランドツアーは
お客様達のそれぞれのスケジュールと
(会社で働く方々と
そうでないけれど家の予定がある方など・・)
航空会社の料金を考え合わせて
「6月1日 / 木曜日」日本出発、
帰国日は「6月11日/ 日曜日発 12日/ 月曜日 日本着」
週末利用をうまく避けた曜日となりました![]()
また、6月は海外では早いところで
夏のホリデーシーズンに入ってきます

海外旅行のピーク時!
以外と北欧、南欧は6月からホリデーに入ります
そうなると休暇の長い国の人達が移動する月でもあり、
この頃は欧州の国ではスポーツの大会も徐々に増えてくるので
航空機の座席も混み合ってきます

全仏やウィンブルドンなどの大会とか・・
自転車競技などなど・・
出来るだけ、その混み合う時期を避けられたら
避けるに越したことはありません
大体の出発日が決まったところから
アイルランドは日本からの直行便が無いため
日本出発の航空会社選択肢も様々ありました
必ずどこかの国で乗り換えがある、ということは
その国がどこであっても良いわけです

パリでもフランクフルトでもアムステルダムでも・・
また、出発地を「東京」と決めても
羽田も成田もあります
この東京の空港に集合するには
ここまでいらっしゃる関東以外から
集合されるお客様の到着時間も考慮する必要性がありました

今回のツアーでは関西方面からのご参加される
お客様が3名様いらっしゃったので
国内線、又は地上での移動時間を考えながら
羽田又は成田発への選択肢も入ってきます
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強いては国内線を利用するならば、
出発地空港の便数や国際線との料金はどうなるのか・・・?
ご参加されるお客様それぞれの条件、
ひっくるめて比べると
やはりブリティッシュ・エアウェズ(BA)が
今回は他社航空会社より勝ったのです![]()

国内線のJLと同じ
BAもONE WORLDのため、
国内線も選びやすく
その都市との便数も多いことや
羽田へも成田へも乗り継ぎ可能だったこと
また同時に他の欧州の都市から
ヒースロー空港からダブリンへ乗り継ぎの出来る便が多かったこと
(ダブリンまでの飛行時間も短い)

成田出発、成田帰国便の出発時間などが
適度に集合しやすい時間帯だったこともありました
関東で集まるお客様達も早朝ではないので
その日の内に集合しやすい時間帯など
重要な全体の料金もリーズナブルだったことも
大きな選択肢の要素になりました![]()

一時はエールフランス(AF)の羽田の深夜出発も強い候補だったのですが、
ダブリンへの乗り継ぎ便の時間帯の件、
また全体的な料金が嵩んだことが今回は敗因でした
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航空会社が決まれば、
次ぎは宿泊先と観光になります![]()
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:: 観光と宿泊先 ::

こうして出発日と利用航空会社が決まれば、
次ぎは宿泊を決めるための
大まかな観光ルートが必要となります
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先ずはアイルランドの地図を見ながら、
早速皆様へご希望の場所をお尋ねします
全員が「歩く方々」ですから、
やはり「歩ける」国立公園の御希望をいただきました

日程は中10日間の10泊です
そして、アイルランド共和国の国立公園は4つ
内3つは私自身が以前訪れたことがあることと
どの公園も歩くコースがあること、などから
下記の場所をご提案いたしました
| ① |
コネマラ国立公園 |
|
| ② |
キラーニー国立公園 |
|
| ③ | ウックロウ山地国立公園 |
上記3つの国立公園を歩く、
そして、やはりダブリンでは町の散策は欠かせない、ということで
ロンドン経由ダブリン
↓
ゴールウェイ(コネマラ国立公園&アラン島)→キラーニー(キラーニー国立公園)
↓
ダブリンへ戻る
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この基本ラインとなる行程の中で
皆様からいただいた希望は下記の通りでした
| ① | 初日のダブリンは到着が遅いので1泊する | ダブリンに宿泊 (移動可能だけれど、休みたい) |
| ② | ゴールウェイの観光は? | ①市内観光したい ②コネマラ国立公園を歩く ③アラン島は宿泊できるか?*A (アランセーターを編みたいので毛糸が欲しい) |
| ③ | キラーニーの滞在でしたいこと | ①ゴールウェイからキラーニーへの移動途中の アデア(アイルランドで最も可愛い村)へ寄ってみたい ②キラーニー国立公園を歩く ③ケリー周遊かディングル半島へ行きたい *B |
| ④ | ダブリンでしたいこと | ①ギネスストアハウスとジェイミソン蒸留所へ行きたい ②ウィックロウ国立公園又はニューグレンジの どちらかへ行ってみたい*C ③ダートへ乗ってダブリン近郊の町へ行ってみたい ④アイリッシュダンスを見てみたい ⑤ショッピングをしたい |
上記の表からの*A,B,Cについて
実際にこうなりました(下記表)
| A |
アラン島のお宿で5室取れる宿泊先が見つからなかったこと 何故ならば、6月3日からバンクホリディ(祭日)のため 宿の需要が想像以上にタイトだったこと また、宿泊のためにゴールウェイでの滞在が減り、 もしくはキラーニーの滞在が減ること |
結果:ゴールウェイからの日帰り観光へ |
| B |
ケリー周遊は比較的バスに1日揺られることも多く、 ディングル半島の方が観光としての見所が多かったことと ディングルの町をゆっくり散策したかったこと |
結果:自由な行動ができるバスをチャーター ディングル半島の1日観光に決定 |
| C |
“タラの丘”などのニューグレンジは観光としては 外せない場所 しかし、古墳を見るよりは“歩く”を優先 |
結果:ウックロウ国立公園へ |
結果、ダブリン1泊、
ゴールウェイ3泊、キラーニー3泊、ダブリン3泊=合計10泊が決定しました

そして、手配のお楽しみの一つは宿探しです![]()
総勢8名、ということで部屋が5室必要
その為その部屋数を抱えているB&B
又はゲストハウスを探すことになりました

また、町間の移動も滞在中の観光もあります
場所も重要です
その為初日のダブリン1泊目は
翌日の移動のため
バスでも鉄道でもゴールウェイへ行くために
ヒューストン駅近く徒歩圏内に焦点を絞りました

空港からのバスも止まり、
鉄道路線も多いダブリンの西側のターミナル駅Heuston駅
しかし、残念ながらこのヒューストン駅界隈は
宿泊施設の多い場所柄ではありません![]()
5室の部屋数を考えると選択肢が
4ツ星高級ホテルのAshling Hotel、
3ツ星ホテルのPhonix Park Hotel、
3ツ星ゲストハウスのGate Lodge B&B・・のみ・・・![]()
早速各問い合わせをしてみたところ
最初の1泊目はAshling Hotelが
通常価格よりもお安い料金を提示してくれたので
こちらに決めました![]()

後半の3泊はやはり最初に滞在しておくと
周りの様子が解ることからも同じく
この駅から徒歩圏内の
3ツ星ホテルのPhonix Park Hotel に予約ができました![]()

ダブリンは昨年幾つかの地区に分けて
それぞれのホテルやB&Bを訪ねたのですが、
様々な選択肢があり
また料金価格も幅が広くあります
しかし、この西側Heuston駅界隈は
静かで道も広く、博物館や広い公園もあり
また、大きなGunness工場があるので
空がとても広く見えます![]()

Liffey河沿いに古い大きなGunness工場が望めます
Luas(路面電車)にすぐに乗れること、
バス路線の多さ、
そして大きな理由一つは場所的に
「穏やかな地区」であること
大きな町には必ず住む人々の地区により
旅行者が滞在しても大丈夫か?どうか?が
重要だと思います
どうしても安い価格帯の宿泊施設が集まる場所は
そこに住む住民の方々も
おのずとその生活水準がその価格帯になります
「安全」を重要視する場合は
滞在する地区の選択が最も重要になり、
強いてはその「安全」を作る一つになると思います

“工事中”ではなけれど
危険だと感じた場所には近寄らない
と、いう訳で自分の目で見て確かめられた
この合計4泊のダブリン宿泊場所が決まれば
あと2箇所の宿へと進めます![]()
ゴールウェイとキラーニーは
ホテル、B&B,ゲストハウスも多く
場所、日にちと泊数、部屋数と絞り
大体6,7軒近く問い合わせのメールを送ってみました

1通のメールを作れば
あとは同じものを数軒の宿へ送るだけ
メールでの問い合わせに助かるのが
時差の問題や伝えたいことを文字で残せること、
そして、先方を知るには
返信が早い宿はこちらも安心できる、ということ
この利点で宿探しにおいて
実際に宿泊をしてみて
お宿のホストのお人柄や
その設備等に外れたことはありません![]()
また、滞在したいな~と思うお宿になっています![]()

ホストのおもてなし気持ちと協力はとても心強い!
そうして、数日間をかけて送った問い合わせメールに
返信が来て
その中で選んでいったのが
今回お世話になった2軒のお宿でした
ゴールウェイはArdawn House、
キラーニーはLar Kinley Lodge
どちらもゲストハウスの4ツ星です![]()

Ardawn Houseの部屋のベッド
その後細かい問い合わせにも
すぐに応じて親切に一つ一つの回答を送ってくれた
2軒のお宿には沢山助けていただきました
現地の情報なども事前に尋ねると
解る範囲ですぐに返信を送ってくれ、
旅の中で改めてお宿との相性の重要性を認識したのは
いうまでもありませんでした![]()
そして、何よりもどちらのお宿も
朝食において
非常にわくわくする楽しみなお宿でもありました![]()

Ardawn Houseの朝食
サーモン&スクランブルエッグは最高に美味しかった!
最初の1泊目のAshling Hotelも
4ツ星の威信にかけて
今までの数少ない経験の中で1番のバイキング式朝食でした!

Ashling Hotelのバイキング形式の朝食
パンのコーナーの1部
良いお宿に恵まれると
旅の楽しみが倍増しますね~![]()
その町から毎朝元気に出発できて、
また、安心した場所へ帰れる、という気持ちは
異国の地では最も大事なことだと思っています
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:: 交通手段と観光手配 ::
宿泊先が決まったら、
各町間への移動手段は何がいいのか・・・・?
最初の町であるダブリンの滞在先
Heuston駅は
鉄道は勿論、長距離バスも利用できます
OR ![]()
実際にアイルランドはその移動手段を調べると
長距離、中距離バス会社が
以前にも増して
とても充実していることに気づきました
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選択肢が増えている!
国中の中・長距離バスで1番路線的に網羅しているのが
BUS Eirann
*イギリスからのバスなど1番大きなバス会社
また、中距離移動をしているバス会社
City link
*ダブリン空港からのバスやゴールウェイまでの
中央や西側の町からの中距離に強い?
ダブリンからゴールウェイへ行くバスはもう1社
Go Bus もありました
*ダブリン、コーク、ゴールウェイの3都市の中距離を運行
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かかる時間を思うと鉄道の方が早いと思いがちなのですが、
アイルランドにおいては
長距離バスを利用しても
鉄道とそう時間的には変わりがありませんでした
(全ての長距離バスには当てはまりませんが・・)
また、20年前に使った交通手段が全てバスだったことは
鉄道路線がイギリスや我国に比べると
少なく感じます
鉄道会社においては
Irish Rail ただ1社のみ

Irish Rail バッタの顔のような列車です
経路の中では
ゴールウェイからアデア経由キラーニーとなると
鉄道では路線がありません
その為この経路もバス利用となりました
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今回の旅で利用した交通手段は結果下記になりました
| ① |
ダブリン→ゴールウェイ・・・・・・・・・・・・・・・・ |
長距離バス City link | |
| ② | ゴールウェイ→コネマラ国立公園・・・・・・・・ |
中距離バス City link | |
| ③ |
ゴールウェイ→アデア経由→キラーニー・・・ |
長距離バス BusEireann | |
| ④ | キラーニー→ダブリン・・・・・・・・・・・・・・・・・ | 鉄道 |
全てNetにて購入は可能です!
がっっ!!今回の旅では思いも寄らないことが・・・![]()
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おーまいがっっ!!
Bus Eireannのストと
鉄道のWebサイトの更新による予約不可・・![]()
早めに席を予約し、
時間も座席も確定したいこちらとしては
大体2ヶ月前にはWebサイトから手配できるだろう・・と
思っていた矢先のストと予約不可
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とほほ・・・
な、わけで・・・これはもう待つしかありません![]()
特にBus Eireannは3月末の期末スト、とのこと
4月に入れば何とかなるだろう、と
Webサイトの案内を信じるしかありませんでした
また、鉄道はメールで問い合わせをしたところ
4月末にかWebサイトから
チケットの購入が可能になるだろう、と明るい返事・・か・・?
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待つしか・・何もできない・・・
結局、Bus Ereannは4月に入ってから
ストが解除になり、
無事にチケット購入可能
鉄道も回答通り4月末に5月5日以降のチケットが
Webサイト上から購入することが出来ました![]()

これで移動手段の時間も確定したので
観光スケジュールが立てやすくなり、
遅ればせながら次ぎの手配へ進めます!

バスも鉄道も効率良く使えば
とても便利です!
そして、最後は観光手配
現地発着、と言われるツアーも沢山あります
もちろん、日本からもその予約が出来ますし、
何よりもツアーに乗ってしまえば
あとは移動手段も考えずに済むし
集合場所へ集合時間に向かうだけ
とっても楽です![]()
しかし・・・どのツアーを見ても
「歩く」というツアーは残念ながらありません![]()
と・・・なると「歩く」ためも含めて観光ルートも作ることになりました
| ゴールウェイ | A | コネマラ国立公園を歩く | カイルモア修道院見学と ダイヤモンド・ヒルへのウォーキング ( この2つ両方1日では絶対に無理!と言われたルート) |
| B | アラン島観光 | 現地の客引きバスツアー参加し、 ツアー終了後は島でのショッピングを堪能(毛糸ゲット) |
|
| アデア | C | 移動途中下車での散策観光 | 町はずれのリバー・ウォーキング・ルートを発見! そして、アイルランド1可愛い村と称された村散策 |
| キラーニー | D | キラーニー国立公園を歩く | 7マイルの渓谷ウォーキングと湖水群のボートツアー (このボートツアーは1日4隻分の人数限定) |
| E | ディングル半島観光&歩く | 途中下車でのウォーキングと町散策の長い時間 そして、早めの宿への帰宅 |
|
| ダブリン | F | ウックロウ国立公園を歩く | 朝1番のトリニティカレッジのケルズの書、大図書館見学 様々な見所とウォーキングルートを歩く その前後にダブリンの町中でのショッピングも! (アイリッシュてんこ盛りディナー&ミュージック、 ダンスショーも堪能) |
| G | ダブリン近郊の町を歩く | 地元ダブリンの人達が集うクリフ・ウォークと 美味しいシーフードの村と魚屋ウォッチング (インフォメーションお薦めのレストランの Fish&Chipsは今までで絶品でした!) |


